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ポッポさんの簡単プロファイル
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東京都在住(勤務地=港区)
年齢=35+α(独身)
職業=営業企画(某・花の会社)
趣味=バンド、アート、読書
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Back number
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◆Vol.1:「見せてあげたい!」
◆Vol.2:「はなことば」
◆Vol.3:「Music Life」
◆Vol.4:「Leaves Are Green」
◆Vol.5:「セミの恐怖」
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Vol.6  01, September

「となりのあんみつ姫」

新人、と言っては大変失礼にあたるんだけど、私の隣には16歳年下の女の子がいる。
すっかり世渡りテクを身につけられなかった猪突猛進のおうし座B型の私はいまだにその子に諌められることが多いんだけど、その子がまったく面白い。

かなり有能なだけでなく、本部がかかえるいろんな心情的矛盾を受け止められるだけの度量を持った人材なんだけど、動きがとにかくせわしない。
まず私にとっては小魚が跳ねた程度の事件が、彼女にとっては大津波なのだ。
だから彼女は毎日、波乗りをしている。
颯爽と風を切って隣の大波を切り分けている時もあれば、次の瞬間にはボードごと吹っ飛んでいる。

芸能人の結婚話にテンションがあがり、他部署からのネコパンチに8カウントを取られている。
今日もなんとなく、隣でトランポリンをしている気配がすると思ったら彼女が真顔で3mくらいぽんぽん飛び跳ねていた(業務イメージ)。
すごく敬語がていねいで抜群の気遣いを見せると思ったら、「ちょーいけてない」と電話で大声でカラカラ腹の底から笑っている。
そのあとオフィスの端で弁当をぽそぽそ食べている。

彼女の指導役の先輩は2つ上の社のホープだが、どこでどう間違ったのかめちゃくちゃ彼女に対しての言葉が悪く、1日に1回は「死ね」と言う。
この前は「死ね死ね死ね死ね死ね!」と5回も言っていた。
普通ならセクハラ、パワハラでとっくにギスギスしている筈のところ、彼女の器が大きいのか彼の人柄が笑い話にしているのか判らないが、なぜか良い関係なのだ。今時、珍しすぎる。
この前はその彼が体調を崩したか何かでテンションが上がらず、「死ね!」が出なかったら心なしか彼女は一日くらげのように漂っていた。おそらく彼女に「形」を与えるのは「死ね!」という一言なのだろう。洗脳とは怖ろしいものだ。

そんな彼女も、6時を過ぎると詰まっていた気力が抜け始める。
報告書や会議資料を作っているはじに、「むふーっ」とか「ふむっ」とほんとに気体が抜ける声がするのだ。お疲れ様・・・・。

そして翌日もまた、ぽんぽん飛び上がっている彼女を見かけて安堵する、最近の私である。
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