

ポッポさんの簡単プロファイル

東京都在住(勤務地=港区)
年齢=35+α(独身)
職業=営業企画(某・花の会社)
趣味=バンド、アート、読書

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Vol.4 10, July

「Leaves Are Green」
緑がきれいな季節ですね。表参道のけやき並木は私の大好きな景色の一つです。

花屋に就職したときは、業界が「切花」と「鉢花」の世界に二分されるとはまったく知りませんでした。
つまり
前者の「切花」はブーケなどウェディング装飾、ギフトアレンジ、花束などの需要、後者の「鉢花」はギフトもそうなんですがオフィスグリーンや植栽、自家用花壇の需要。
難しく書いたけど、切花は「場面の演出」、鉢花は「生活の演出」なんです。
これが大違い。場面の場合は限られた時間や贈られた瞬間がすべてだけれど、生活の場合はお客さんの好みや暮らしに合わせていかに長く楽しめるかがポイント。
だから知識も商品の考え方も値段も全然変わって来るんです。
切花は華やかでファッショナブルな世界。でも鉢花は土のにおいのする自然体な世界。

表参道のけやきがまだクリスマス時期、無数の電飾できらびやかに飾られていた頃は誰も「ガーデニング」なんて言ってませんでした。ヒーリングって言葉もなかったな・・・・
その頃、入社からずっと鉢花の企画を担当していた私は大変でした。
すっごい貴重な苗なのに「小さい」というだけで不評を買ったり、つぼみがたくさんついてムキムキの元気な株なのに「咲いてない」とすごく怒られたり。
幹が捻じ曲がっていい形をしている観葉植物は「カッコ悪い。こんなの飾れない」
「虫がついた。不良品じゃないの?」
「6月まで咲くって書いてあるのに5月末で花が終わっちゃった」
うーん、解ってください。あなたの目の前にある苗のこと!!
「11月になったら枯れちゃったので捨てた」....それは冬だから!まだ元気ですよ!

でも、その後の「ガーデニングブーム」で一般的な緑への関心とともに知識も高まって正味2年間で上のような問合せはまったくなくなりました。
以前は「部屋の飾り」「庭の飾り」程度に思われてた苗木たちですが、今は自分の暮らしの中で一緒に時間を過ごす「友達」として迎えられるようになったんです。
みんな、根のついた花や緑の楽しみ方を知ってくれたんですね。上の話でいうと、世の中が「生活の演出」が上手になってきたってこと。素晴らしいことです!!

緑や花とともに暮らすと、自然と機械的、能率的な暮らしに欠けている大事な考え方に気がつきます。
先端技術で囲まれた都会も地下鉄の中も、それは自然の中のごく一部を囲ったにすぎないこと。
私たちも自然の一部でありたいこと。切り離されては生きていけないこと。
だから私たちは「自然のリズム」に気付いて、それを大事にしたいですね。
植物たちは私たちのそばでそのリズムをはっきり教えてくれています。
彼らも人や犬や猫や魚や鳥と同じように、「日々を暮らしている」んです。

そんな植物たちの存在を理解できて接することができたとき、彼らはとてもすてきな花を咲かせてくれます。
そしてそこにまた、私たちが古来から愛しい人に花を贈る理由が秘められているんです。


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