

ポッポさんの簡単プロファイル

東京都在住(勤務地=港区)
年齢=35+α(独身)
職業=営業企画(某・花の会社)
趣味=バンド、アート、読書

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◆Vol.1:「見せてあげたい!」
◆Vol.2:「はなことば」

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Vol.3 6, June

「Music Life」
勤める傍ら、バンド活動をやっている。

中学生の頃、モテたいあまりにギターを持ったはよかったけれど、目的に対する手段の選択を誤り、さだまさしにハマってしまったので、弾けるようになったとたん、それから大滝詠一のヒットにはじまるバブル期に入り、さだまさしを弾けることをひた隠しに生きていた。(そんな時期、ありましたよね。)
でもあんなに恥ずかしかったヒッピールックが再び形を変えて大流行する昨今で、さだまさし人気がなぜかリバイバルしているから、ものごとのセンスなんていうものは信じられないわけだ。

文化祭でもなければ日の目をみない私の弾き語りは、大学時代についぞギターを仕舞い込むまで疎遠になったんだけれど、花の会社に就職して十数年、ふとしたきっかけから青山のレコード会社さんと接点ができた。打ち合わせをすすめるうちに「さだをそらで十数曲歌える」というたまたまの話題が高じて、飲みに行った三軒茶屋のカフェ(厳密ではカフェとはいえない)で、超久しぶりに2〜3曲歌ってみたところ、マスターに高音を見込まれ、バンドをやるかという話になった。
高音はさだまさしを歌っていたおかげで鍛えられたようなもんだから、人生無駄になることはなに一つないんだなぁ…。
そのカフェのマスターは日本でも屈指のバンジョープレイヤーで、さだまさしに演奏をオファーされて断ったことがあるという。なんでしょう、人生のこの関係してないような関係性は…

そこでは不定期にマスターとそのレコード会社の方ともう一人で「キングストン・トリオ」を演奏していて、マスターが重い病にかかってしまいステージも途切れ途切れだったところへ私が居合わせたのだ。マスターの高音パート(ニック・レイノルズ)に替わるボーカルにさだまさし。いいんだろうか? ともあれ私は今までの流れに何かよわーい啓示を感じ、週1の練習からこれもなぜか「P.P&M」を歌い始めることになった。

そして僕らはそのカフェでの記念すべきつたない第1回ステージから拠点を渋谷に変え、結成2年目にして通算で10回目のライブをこなしている。時はまさに「おやじバンド」隆盛。練習と仕事の両立は思った以上に辛いけれど、評を聞くと私の「さだ声」もニックにはほど遠いながらだいぶ芯ができてきたらしい。

カフェのマスターはバンド結成後ほどなく逝去された。同時にマスターの有数のバンジョーコレクションは四散し、数々のアマチュアバンドがライブを楽しんだカフェはあっけなく廃業した。音楽というものはそれそのものと同じく、心の中以外には何も残していかないらしい。でも音楽は他にはない強いものを残していくんだと、最近ギターを持つたびそう思う。

今は廃業してしまった、思い出のカフェ。
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