

ポッポさんの簡単プロファイル

東京都在住(勤務地=港区)
年齢=35+α(独身)
職業=営業企画(某・花の会社)
趣味=バンド、アート、読書

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◆Vol.8:「満喫・荒天北海道」
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Vol.12 06, February

「サウジ・サウダージ」
サラリーマンになってから、日曜日の夕方にJ-WAVEから流れてくる音楽が
たまらなく嫌だった。そでしょ? みんなそでしょ?
音楽そのものはとても心地よい曲ばかりなんだけど、たまらなく切ない。
独りで日曜の夜を過ごすのが、とてつもなく寂しくなる。
言ってみりゃ「サザエさん」のテーマで涙ぐむ、みたいな。

番組の名は「サウジ・サウダージ」。
ナーンの気なく聴くので、何十回聴いてもその説明は耳に入らなかったんだけど、
サウダージというのは「郷愁」って意味だったんですね。

先日、松田美緒さんというサウダージを歌うアーティストさんのライブの手伝いをしました。デビューからこの人の歌は好きだったんですが、どうやらこれが大西洋の
港町で歌われていた『ファド』に影響を受けているという。
楽器の編成から気がついたんだけど、大学の時好きだったポルトガルの「マドレデウス」というグループの歌う曲が『ファド』のモダンアレンジらしいのです。
ポルトガル、スペイン、ブラジル。当時の航海は帆船が主体で非常に危険に満ち、無事に帰る確率、というものが常について回った。男は愛する人に別れを告げ、女は愛する人の無事を祈る。そんなひと時とも今生とも知れない旅立ちの哀切を歌う訳だから、これが切なくない訳がない。
くぁーっ、敏感なのね、俺。

ちなみに先日のライブの日2月2日は、ブラジルのイエマンジャー祭りの日だそうだ。
イエマンジャーはブラジルの海の神様で、美しい女性の姿だとも人魚の姿だとも言われている。キリストを信じていようが何を信じていようが、ブラジルの人はそれと別個にイエマンジャーに捧げものをする。
イエマンジャーは海に住み、海を渡る男達に恋をして、海の中に引きずり込んでしまうんだそうで、女たちは捧げものをして祭りを行い、大切な人を奪わないように祈るんだそうだ。
イギリスのセイレーンに似た話でもある。

ある意味で女のもとを離れた男は、海に恋をしてイエマンジャーの胸に抱かれて沈んでいく。
あるいは他の地で陸のイエマンジャーに恋をして、港へは戻らない。別な夢に抱かれて、港を忘れる。
そんなあやうい男達やイエマンジャーに歌と祈りを捧げる時、世の中の歌はすべてファドになる。
そしてその歌を聴く人はみな、知らずイエマンジャーに憧れてしまうのだ。
いろいろ思いを馳せながら、また聴いてみたいファドであった。

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