

ポッポさんの簡単プロファイル

東京都在住(勤務地=港区)
年齢=35+α(独身)
職業=営業企画(某・花の会社)
趣味=バンド、アート、読書

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Vol.1 1, April

「見せてあげたい!」
なぜ花屋になろうと思ったんですか?
と、よく訊かれる。

そこで「なんとなく」というつもりはないので、なにか言い訳を探す。
花屋なんて大学の就職活動の時期まで私の意識の外にあったし、同期のみんなは有名百貨店や銀行や生保に就職した。
だいいち、花の名前なんて入社までバラとチューリップくらいしかわからなかった。
「花が好きです」と人にきっぱり言える勇気は未だにない。

ひとつ本当なのは、「売っても売っても誰も不幸にならないもの」と考えていきついた先だったことと、自分の作品が作れてお客さんの反応がすぐ伝わる場所が魅力だったこと、だ。

でも結局私は売り場にはほとんど立った経験がないので、ふたつめの目的については達してはいない。ちょっと、がっかり。

ひとつめにあげたこともまあまあ正解だったけど、肝心な僕自身がいまだ不幸な気がする(笑)。
でも私が花屋であり続けている原因はこっちの方かも知れない。
花を渡したときの、相手の表情。
これほど素敵な瞬間はない。
花を受け取ったときの女性の表情は本当にきれいだ。
男性はとても「カッコよく」見える。
老若どんな人でもその瞬間、その人で今までにみたどんな表情よりも素敵な顔をする。みんなに見せてあげたいくらいですよ。

そういえば花屋になることが決まって、何も知らないといけないと思い、育てたチューリップの球根がきれいな花を咲かせたとき、私はベランダで独りいたく感動し、この花を誰かに見せてあげたい!と思った。
その気持ちがひとの表情に乗って、私はいまだに「見せてあげたい!」と思い続けてるのかも知れない。

このチューリップは、本文とは関係ありません。
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